日設連の概要
ごあいさつ
平素は会員の皆様はじめ、関係各位の皆様には、本会の事業運営につきまして、多大なご支援ご協力を賜り、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
さて、我が国経済は、緩やかな回復基調を維持する一方で、資源・エネルギー価格の高止まりや物価上昇、さらには為替変動の影響などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。企業活動においてもコスト増加圧力が高まる中、適正な価格転嫁や持続的な賃上げへの対応が大きな課題となっております。
こうしたマクロ環境のもと、我が国の冷凍空調設備業界を取り巻く環境も、引き続き大きな変化の中にあります。カーボンニュートラルの実現に向けた動きの加速、自然冷媒や次世代冷媒への転換、さらには省エネルギー・高効率化への社会的要請は一層高まりを見せております。
一方で、人手不足や技能者の高齢化といった構造的課題に加え、足元では資材供給の不安定化という新たなリスクも顕在化しております。
特に、ナフサを起点とする化学原料の供給については、中東情勢の影響等を背景に調達の不安定さが増しており、樹脂・断熱材・配管部材・塗料等、設備工事に直結する資材においても供給制約や価格高騰が生じております。
政府は全体として必要量は確保されているとしておりますが、現場においては流通の偏りや、いわゆる「目詰まり」により、必要な材料が必要なタイミングで確保できない状況が散見されております。
この問題は単なる価格上昇にとどまらず、工期遅延や受注制限といった形で、我々設備業の事業運営にも影響を及ぼす重要な課題であると認識しております。
こうした中、昨年度日設連では、全国ブロック会議を開催し、会員の皆様から多くのご意見をいただきました。ありがとうございました。いただきましたご意見は、今後の施策に反映するとともに、今回のフロン排出抑制法見直しに際し、日設連として国に意見具申をしております。
また、昨年度は、銅管フレア加工・ろう付施工技術講習会や冷媒フロン類取扱技術者講習会を開催し、多くの技能者を養成、フロン排出抑制法への対応をしてまいりました。
その他、登録冷凍空調基幹技能者の養成や高圧ガス保安法、労働安全衛生法、石綿障害予防規則等の遵守の徹底を図ってまいりました。人材確保対策では、一昨年度設立しました「冷凍空調設備関係専門校連絡協議会」において、技術専門校の連携強化、青年部会によるセミナーの開催等、事業展開を進めてまいりました。
今年度は、今までの事業を継続し、フロン対策、施工技術の向上、業界の社会的地位の向上、石綿障害予防規則対策等、多くの課題を解決するために、着実に歩みを進めてまいりたいと思います。
また、施工の合理化、生産性向上等、省人化、省力化への取り組みには、DXの推進が不可欠であり、規模の大小を問わず、それぞれの企業が実情に応じて取り組める環境づくりを推進してまいりたいと思います。
日設連としましても、引き続きこれらの問題に取り組むと共に、社会的責務をしっかりと果たし、業界の地位向上を目指し、会員の皆様の負託に応えられますよう、今年度も積極的に事業を展開してまいりますので、皆様方には一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
令和8年6月12日
会 長 國 松 孝 一
