登録冷凍空調基幹技能者

登録冷凍空調基幹技能者とは
基幹技能者概要

基幹技能者とは、「熟練の技を持った技能者で、それに加えて、施工管理、品質管理、原価管理、安全管理等のマネジメントができる、技術的能力も保有し、現場の責任施工を担える優れた技能者」のことをいいます。
また、現場施工における十分な経験を有し、技術者及び他の職長との調整能力、一般の技能者に対する施工管理・指導能力に優れた者を「基幹技能者」として、現場に配置し、「仕事の段取り、とりまとめ」といった産業管理を行い、生産性の向上、建設コスト縮減などを図っていくことが重要となってきます。
建設業法施行規則の改正により基幹技能者制度は、平成20年4月1日から登録講習制度として位置づけられ、国土交通大臣に登録した機関が実施する登録基幹技能者講習の修了者は、平成21年度から経営事項審査で加点評価(3点)されています。

登録冷凍空調基幹技能者

これに伴い、(社)日本冷凍空調設備工業連合会では、平成19年度から「冷凍空調基幹技能者」制度を立ち上げるため、「技能開発計画」を策定するなど、当該基幹技能者の制度化に向けて着実に進めてまいりました。
その結果、国土交通大臣登録機関として申請・登録(平成22年3月25日付登録、登録番号26号)され、「登録冷凍空調基幹技能者」として、当会は講習事務を執り行うこととなりました。
また、基幹技能者の役割として、①現場の状況に応じた施工方法等の提案、調整等 ②現場の作業を効率的に行うための技術者の適切な配置、作業方法、作業手順等の構成 ③生産グループ内の一般技能者の施工に係る指示、指導 ④前工程・後工程に配慮した他の職長等との連絡調整 等が期待されています。
さらに、国土交通省では、建設生産において基幹技能者を「専門工事業における主任技術者の中核的役割を担うもの」と位置づけ、制度の推進を図るとともに、基幹技能者制度の運営団体で「基幹技能者制度推進協議会」を設立して、その活用を図っています。
その中で、特に冷凍空調基幹技能者には、冷媒としてフロン等の危険な高圧ガスを取扱うため、関係法令の熟知・遵守が求められています。また、地球環境保護の観点からも、冷媒の漏えい対策等、より高度な技術と十分な知見を有する必要があります。このように、冷凍空調基幹技能者には、安全と環境に配慮したマネジメント力や配管施工、メンテナンス等の指示・施工を行うことが求められています。